スポンサーリンク

御堂筋イルミネーション実現へ 橋下人脈で寄付1億円突破

 大阪のメーンストリート御堂筋のイチョウ並木をライトアップする橋下徹大阪府知事肝いりの事業「御堂筋イルミネーション」が今冬、実現する見通しとなったことが3日、わかった。府が企業や府民から募っていた寄付が1億円を突破したため。しかし知事つながりのタレントや企業からの寄付、府職員のカンパが大半で、肝心の一般府民からの寄付は伸び悩む結果に。継続的な実施に向けた資金確保に、課題が残った形でのスタートとなりそうだ。

 計画では、御堂筋のイチョウ並木4列約350本を淀屋橋から中央大通りまでの約1・2キロにわたって発光ダイオード(LED)で彩る。12月から来年1月までの間、毎日午後5時から11時まで点灯する予定。

 府は今年度の当初予算に事業費2億円を計上。このうち府が負担する1億円や宝くじ関連の助成分などを除いた7500万円について寄付を募っていた。

 府が4月に設置した基金には、この日までに約1億1275万円(858件)の寄付や寄付の申し出があった。

 府が最も期待したのは府民からの寄付。個人の寄付は総額で2648万円(401件)あったが、橋下知事の個人的なつながりが多く、島田紳助さん(500万円)やアナウンサーの宮根誠司さん(100万円)らのほか、桂ざこばさんや円広志さんらも寄付を予定。漫才コンビ「爆笑問題」の田中裕二さんと太田光さん、太田さんの妻、光代さんの3人は1000万円の寄付を表明している。

 一方最も多いのは企業や団体からの寄付で、7600万円(118件)あった。府幹部によるPRの結果、京阪電鉄や三井住友銀行などからの協力が相次いだ。また1000万円を目標に呼びかけていた府職員からは1027万円(339件)が寄せられた。

 個人からの寄付が伸びなかったことについて、橋下知事は「実物を見た後でないと寄付しにくいと思う。来年度以降に期待したい」とし、府都市魅力課は「いつまでも企業の厚意にも甘えられない府民の理解を得ることが必要」とし、会場での募金も検討している。

 一方、デザインは公募で決定。イチョウの枝ぶりが貧弱なため、幹だけを柱状にライトアップする「一か八かの勝負」(橋下知事)という案になった。府は、イルミネーションに合わせて、御堂筋沿いの10カ所前後のビルをライトアップしたり、寄付者の名前を会場で紹介したりすることを検討している。

2009年7月3日23時49分配信 産経新聞より

トラックバック

トラックバックURL:

コメントする


画像の中に見える文字を入力してください。

スポンサーリンク